3月2日(土) ~ 5月6日(月) コーディネーターと考える! 窓まわりフェア 3月2日(土) ~ 5月6日(月) 春を彩るインテリア照・座・食

【 天神橋本店(レタス/IENOGU)】10:30-19:00(不定休)

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ナナメ天井を眺めて、クウ・ネル・笑う|148

OUTLINE

築年数
36年
面積
70.00㎡
工事費
1440万円
工期
101日

※工事費・価格は施工当時の価格となります

DESCRIPTION

最上階で眺めるのは眼下の眺望?いえいえ、目覚めてすぐ、眺めるのはナナメの天井。そしてダイニング側からナナメ天井を眺めながら、朝ごはんを食べて1日が始まります。

築37年のマンション最上階にお住まいのN様。設備機器の老朽化を機に、リノベーションを考えるようになります。複数のリノベーション会社を検討している最中、たまたま、同じマンション内でシンプルハウスのリノベーション完成見学会が開催されると知り、参加してみることに。
「シンプルハウスさんは、仕上がりがちょっとおとなしめの印象だったんだけど。担当者と話をしているうちに相談しようかと思うようになったんです」ご自身の考えるリノベ像を実現してくれそう、どこに依頼をするかお悩みでしたが話をしてみることで、心が動きました。

「天井の高さを生かしたい」N様にはこんな夢が。最上階は他の階よりも躯体の天井が高く設計されており、天井下地を外すと剥き出しのコンクリートの壁と共に、広い空間が顔を出します。その空間を利用して、戸建てのような傾斜した天井を作ることができるわけです。
生活導線の整理も必要でした。リビングの一角に天井小屋裏収納があり、その下にタンスを並べていたので、収納スペースとリビングの境界が無い状態でした。その隣に布団を敷いて就寝、起きたらまた布団を片づけて。
リビング側、息子さんの部屋側と繋がったウォークスルークローゼットを作り、寝室スペースはパーテーションで廊下と区切ります。落ち着き感をもたらすために天井を低く、壁で仕切らずとも天井の高低差で空間を区分けします。「朝起きてベッドから降りるときがとても気持ちいい!」片づけの煩わしさから解放されるのはもちろんのこと、目覚めたら高い天井があることに自然と笑みがこぼれます。

壁に囲まれていた独立型の対面キッチン。当初は壁の無い対面キッチンをご希望でしたが、キッチンをL字型にするアイデアでLDKをゆとりのある空間に。寝室を分離させずにパーテーションと低い天井で、LDK+寝室を広々と見せます。なんと言っても圧巻なのは、ダイニングテーブルから眺めるナナメ天井。さえぎるものが何もなく、見惚れてしまう空間の美しさなのです。

「この連休はどちらかにお出かけですか?」その質問に対して「家が心地良過ぎて、どこかに出かけたいって気分にならなくなったんです」外へお出かけして、得られる充足感より、丁寧に考え選んだものとの暮らしに、心が満たされる日々のようです。

STAFF

LDKと寝室がパーテーションを隔てて一緒になった空間、LDKに必要な『開放感』と寝室に必要な『こもり感』、相反する要素を同居させるにあたって、部分天井がその役割を担います。上・横、どこを向いても奥行感があるのに、エアコン1台で空間温度を快適に保つことができます。開放感に一役買っているのが、L字型キッチン。パントリーは作らず、壁際に高さのある造作家具を設置、部屋の中心部は高さの低い家具を置くのみとします。キッチンを彩るのはミントグリーンのタイル。「もともと使いたいタイルのイメージがあって、タイル屋さんを3つまわって探しました」長く暮らす空間だからこそ、1つ1つ、丁寧に選びます。

キッチン&ダイニングの床材はサイザル。足もとのやわらかな繊維感が、食事の幸福感を高めてくれる、ほっとする暖かさ。「どうしてもサイザルを使いたかったので、リスクは覚悟の上、雰囲気を重視。手入れのことを気にしていたら思ったイメージにならないので」メンテナンス性を気にしてしまいがちですが、汚れる素材だからこそ、きれいに丁寧に暮らそうという気持ちが高まるのだそう。ベッド側のパーテーションはバッグのハンギング収納に。今日はどのバッグを連れて行こうか、ワクワクしますね。このナナメ天井、当初のシンプルハウスからの提案は白い壁紙貼り付けでした。「天井はやっぱり木目にしたくて。費用をかけてやるなら後悔したくない。空間が重たくならないように、シナ材のクリア塗装で明るいベージュ色に落ち着きました。ファンの色、レールの色を黒にするか、とても悩みました。白とシルバーにすることで軽さが出るので、この組み合わせで良かったと思います」

身に付けるもの、一緒に暮らす道具を丁寧に選ぶN様。壁のラワンベニヤの板張りのサイズ感、板の幅感もじっくり考えます。「実際に壁にテープを貼ったりして、イメージをつかむようにしました。テレビ台、テレビの高さともラインが被らないようにしています」考え抜かれた白い壁と板張りの配分が美しいですね。塗装はワトコオイル2色調合によるオリジナルカラーです。「板張り部分に棚を付けようかと考えたんだけど『やめときましょう』と制してもらいました。しない方が良いことはハッキリ言ってもらえるのが良かったです」

LDKとは反対側に位置する、ランドリールームと息子さんのお部屋。つっぱり棒で空間をゆるやかに仕切ります。ゆくゆくは息子さんが巣立たれてからも、用途変更できるように可変性を持たせて。「LDKとはまた違った遊びを持たせたかった」というお部屋。イエローのフロアカーペットが快活さをもたらします。天井、LDK・こちらの部屋の壁には断熱材を新たに施工。最上階ゆえに暑い、寒いのもお悩みの1つでした。「まだ、冬過ごしただけですが、結露が出なくなり過ごしやすくなりました」

ランドリールームの一角にはお仏壇。棚を建築化することで、暮らしになじませながら大切な人をお祀りします。

玄関は横に拡張し、倍以上の広さに。今日履きたい靴を一覧できるオープン型の可動棚を2つ造作しました。玄関土間があることで、通勤のお供である自転車を大切に管理できます。フローリングはボルドーパイン、足場板をご希望されていましたが、ラフ過ぎるので近い雰囲気のものを。照明は洗面所と同じシリーズのもの。打合せが進み暮らしのイメージが定まる中、N様がお気に入りを探されました。ちなみに扉はすべて、開き戸から引き戸に変更。扉まわりの空間を活かせるようになります。

洗面所の床材は天然素材を使用したかったけれど、ここだけは直接水が染み込む頻度が高いため籐を模したフロアタイルを選定。洗面台のタイルはショールームで一目ぼれしたもの。お手持ちの和食器とどこか通ずるような「やきもの」を思わせるタイルたち、なんだかリズムを奏でているような楽しさですね。

トイレの床材はパーケットフローリング。壁はモルタル。ここも天然の素材を使用しています。扉はスプルース、縦の木目がキリリと空間を引き締めます。

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