7月28日(日)マンションリノベーション見学会 IN 大阪市東淀川区

【 天神橋本店(レタス/いえの具)】10:30-19:00(不定休)

※7月30日(火)は休店させて頂きます。 (8月より毎週火曜日は休店となります。)

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7月28日(日)マンションリノベーション見学会 IN 大阪市東淀川区

【 天神橋本店(レタス/いえの具)】10:30-19:00(不定休)

※7月30日(火)は休店させて頂きます。 (8月より毎週火曜日は休店となります。)

噺家と妻、その父と稽古場|110

OUTLINE

所在地
大阪府
築年数
32年
面積
90㎡
工事費
1400万円
工期
90日

※工事費・価格は施工当時の価格となります

大阪 中古戸建のリノベーション工事で完成した住まい M邸

DESCRIPTION

桂花團治さんは、妻の父からのアドバイスが身に染みたと語ります。「仕事とプライベート、しっかりと分けた方がいいんじゃないか?」。というのも、前の住まいは3階建て、1階と2階をプライベート、3階を落語教室や稽古場として使っていました。3階に行くには、2階のLDKを通るため、お稽古人さんは気を使い、妻はお稽古が終わる22時頃までお風呂にも入れません。そして、妻の父は手をさしのべます。「うちの1階の会計事務所も閉めたことだし、どうだ?この事務所。稽古場兼住まいに改装したら」。クラシックコンサートのナビゲーターも務める多才な花團治さん、多くの芸術家が交流できるサロンが欲しいと常々考えていたこともあり、この申し出、快く受けることとなります。

リノベーションでも清祓式をするのが、シンプルハウス流。事務所だけでは狭いため、ガレージを稽古場にコンバージョン、事務所や会議室だった部分に水廻りを新設し、2LDKにリノベーションしました。稽古場と住まいの間にワンクッション。両側から使えるトイレを挟むことで、うまく空間をゾーニング。事務所で活躍していたドアは、浅葱色、萌黄色、真朱色と塗り分けて再利用。実はこの色、天神橋商店街由来の色だそう、驚きました。外観はベージュのタイルに合わせて、黒塗装+格子で和モダンな雰囲気。向かいの方から、「ドアをあけるとステキな家が見えてうれしいわ」と褒められるんですって。

古い鉄骨造あるあるですが、解体時に、天井裏からアスベストらしき物体が出現して騒然。有害物質として認識される前は鉄骨造の耐火被覆として一般的に使われていたので、使っていてもおかしくない築年数。アスベストなのか、ロックウールなのか。見た目では判別つかず、専門機関に依頼したところ、正式にロックウールだと判明。安心して、工事を進めることが出来ました。もうひとつ発覚したのが、白蟻による被害です。鉄骨造なのですが、下地の木材が白蟻の被害を受けており、こちらは防蟻処理薬を散布して工事を進めました。検査費用と防蟻処理薬散布費用は、当初の見積もりプラス10万円かかりました。

花團治さんは「欲しい資料がすぐ見つかる笑。オンオフの切り替えも早くなり、より集中できるようになりました」と、稽古風景を撮影させていただきました。役得、役得。「清祓式で、実家の歴史を織り込んだ祝詞を上げていただいたこと、お気に入りのドアを再利用したこと。父は本当に喜んでいました」と妻。妻の父が建てた家を、妻の夫が引継ぎリノベーション。その想いのバトンタッチがグラデーションとなり、暮らしに笑顔をもたらします。

STAFF

事務所前のガレージスペースが、まさかまさかの落語のお稽古場へと大変身!
リノベーションの可能性をビリビリと感じさせて頂けたお仕事でした。
何より、ご家族の暮らしや歴史に深く関わらせて頂けたことを、とても光栄に存じております。
娘さんには終始泣かれたな~(苦笑)

落語ってどんな空間でするんだろう?ということでまずは繁盛亭で落語を鑑賞。
稽古場のイメージを膨らませました。
打ち合わせの中で、稽古場の使い方でどんどん妄想が膨らむご主人と、プライベートスペースを確保したい奥様とのせめぎあい(笑)がとっても楽しく、譲り合うお二人を見て素敵だな~と終始感じておりました。
ご家族の想いとお父様の想いを継承することに携わらせて頂き、本当に感謝です。

初めてお会いしたとき(ご夫婦で来店)ただものならぬ、声と表情の変化
職業を聞いて納得です
温和な笑顔はご夫婦とも奥様のお父様と.会計の話を現場でさせていただけ
何よりです。

引き渡しからしばらくが経ち2度ほど師匠の独演会に出かけました
新作から古典ましてや狂言の楽しさも感動
いまではすっかりファンです

人生はチャンスがいっぱいです。

ガレージの外壁はそのまま活かし、赤やグレーを使って稽古場にコンバージョン。「イメージはジャズバーです」。高座は本人がDIY、この落語教室に25名のお稽古人さんが通います。勉強熱心な花團治さん。新作落語を作ったりクラシックコンサートのナビゲーターをやるとなれば、すぐに何十冊と必要となるため本棚が大切と、稽古場には壁一面の本棚が。実は壁面も赤なのですが、本がびっちりすぎて、見えません笑。「それでも、〜3000冊は断捨離しました」。右側のグレーの有孔ボードは、師匠方の写真を飾るためのこだわりです。「床の足さばきもいい感じです」

広い玄関土間スペースと大きな開口部でつながる稽古場。写真には写っていませんが、稽古中はパネルスクリーンで閉じ、終わると開け放ちます。このパネルスクリーンは定式幕の色を再現し、黒、橙、緑の3色を使っています。

稽古場の本棚だけでは足りず、住まいの本棚もながーく。棚を壁にめり込ませることで、すっきりとしたデザインに。奥のデスクはL字型、ファイルもたくさんおさまります。左側の凹みに、観葉植物がすっぽり。左側の窓外にある塀、前は高すぎて光を遮っていたので思い切って低く、腰高窓から掃出し窓に替え、スリット窓も設けて採光率アップ。キッチンは対面式です

「シンプルさんへの決め手は人でした」と花團治さん。「山本社長はこちらから尋ねる前に、これ聞きたいですよねと先におっしゃる。それが気持ちがよくてね。相見積りをしないなら、3月までに仕上げる特別チームを作りますよと交渉上手。会社に訪ねた折にはスタッフみんながすくっと立ち上がり、挨拶をしてくれる。何より楽しそうに仕事をしている。ああ、この人たちとつきあいたいって思ったね」

妻の父が事務所で使っていた3つのドア、浅葱色、萌木色、真朱色と3色に塗って再利用。「実は天神橋商店街のアーケードに様々な色の鳥居があがっていて。 北から、萌黄、浅葱、桔梗、真朱となっていて、この色いいんちゃう?と使わせてもらいました」

独立タイプの洗面台は大きなシンクでゆったり。ブックスタンドはDIY。シンプルハウスで購入したアートギャッベもいいね

広い土間スペース。クツ箱は廊下に造作することで収納力アップ。右側が2、3階にある妻の実家につながる

ベージュのタイルと黒の目地に合わせて、黒塗装と格子でコーディネートした外観。
花團治さんが所属する『春團治一門』の紋と同じ、花菱紋の灯籠は、たまたま見つけたそう。
アスベストの件で追記です。築年数が古いと、鉄骨造の耐火被覆として一般的にアスベストが使われていた上に、アスベストかロックウールかは見た目の判別は難しいので、専門機関に検査してもらって、正式に判明します。通常、アスベストを撤去する場合は行政に届出たり、専門撤去業者に依頼する必要があるので、工期はのびのび、費用もかなりプラスでかかります。また、「天井を塞ぐので飛散しない」という考え方もありますが、これから幼子が住むご家族の未来を考えると、その選択肢はないと判断しました。本当にロックウールで安心しました

INTERIOR [ 上記の事例では以下の商品を導入しました ]

カーテン&照明

照明

パネルスクリーン

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