
WORKS
リノベ13年後のバトンパス|168
OUTLINE
- 所在地
- 大阪府
- 築年数
- 51年
- 面積
- 66㎡
- 工事費
- 56万円
- 工期
- 1週間

※工事費・価格は施工当時の価格となります

DESCRIPTION
「ここしかない!」とT様が心を決めたのは、内覧案内担当者と別れた直後。「普通じゃない感じが気に入って、すぐに購入の電話をしました」。
T様を虜にしたのは、シンプルハウスが別のご家族向けに手掛けたリノベーション物件。13年間お住まいだったご家族は大変愛着を持たれていましたが、やむを得ない事情でお引越しされることに。
売り出しになったばかりのこの物件、いち早く発見し、内覧を最初に申し込まれたのがT様でした。T様はリノベを想定して、中古物件を探してはいませんでしたが、ボルドーパインの一枚板のフローリング、剥き出しのコンクリート、黒いフレームの室内窓と建具、LDKのどこにいてもお子さんの様子を見渡せる間取り、リノベならではの要素に、すっかり夢中に。長年愛用されているサーフボードをディスプレイするのに、ぴったりの空間でした。階下が駐車場のため、お子さんが自由に動き回れる点もお気に入りです。
13年前、シンプルハウスにリノベを依頼されたご家族のリクエストは、主寝室1つ、子供部屋2つ、計3つの独立した部屋とLDKでした。個室は1列に配置し、子供部屋2室にはベッドとなるロフトを設け、廊下を排除。個室とLDKをダイレクトにつなげ、空間を最大限に有効化しました。ズドンと真ん中に位置するキッチンからはご家族の様子が見渡せます。
T様ご家族の入居にあたり、間取り、設備機器、フローリング等、大部分はそのまま再利用。新たに少しだけカスタマイズを施します。一緒に暮らす猫ちゃんたちの毛が寝室に入り込まないように、寝室には建具を設置。お子さんが早く寝るのもあり、リビングと寝室は分離させます。キッチンの壁側に2つ棚を、テレビの上にはスピーカーを置くための棚を造作しました。さらに、猫ちゃんへの配慮も。猫ちゃんが洗面所のトイレに出入りしやすいよう、壁の低い位置にかわいいサイズの開口部を設けました。
真ん中にあるキッチン、お子さんには格好の遊び場のようで、周りをぐるぐる走るのを楽しまれているそう。それをご両親が追いかける遊びが『まてまてしよう』。この家ならではの、合言葉ですね。
「物を丁寧に選んで買うようになりましたし、暮らしに愛着がわきました。家で淹れたコーヒーをよく飲むようになりました」と、旦那さま。家族いっしょにくつろいだり、にぎやかにしたりができる空間です。家族から別の家族へ。時を経て、家族への想いはリノベのバトンパスで受け継がれているのでした。
STAFF

キッチンの幅、建具のアイアンの色に合わせて、ダイニングテーブルは新たにオーダーされました。「以前の住まいは壁に向かって料理をしていましたが、子どもの様子を見ることができるのがいいですね。配膳も動線が短くて楽です。オープンなキッチンなので自然ときれいにするようになりました」と奥さま。

ブラインドは、以前のリノベーション時に設置されたものをそのまま使用。ハンモックは新たに設置しました。フローリングは木目を足裏に感じる浮造り仕上げ。「床が真冬でも冷たくなくて、足ざわりが良くて気に入ってます」。

ご家族の寝室。隣の部屋に光と風が届くように設置されていた室内窓もそのまま再利用。建具と壁を設けたのみで、他は何も追加なし。

ロフト付きの子供部屋だった2室。T様は現在、ご夫婦の収納、お子様の収納と分けて使用されています。ロフトの上は黒猫のジジちゃんの定位置だそう。転勤による引っ越しのたびに、サーフボードを手放されてきた旦那さま。新たにディスプレイラックを設け、最後まで手放さなかった、愛着のあるサーフボードをインテリアとして楽しみます。

キッチンの背面には新たに収納を造作。天板、棚板などは杉の足場板、収納扉はエイジング加工を施した杉材を使用しました。「ふたりで物を丁寧に選ぶようになりました。空間に合うものを長く愛着を持って使っていきたいと思います」。と旦那さま。物にも、暮らしにも愛着がわいてくる住まいなのですね。

玄関側のアイアンフレームの建具と室内窓。これもそのまま使用。玄関側からも室内に光と風を届けます。洗面所の壁に新たに設けたのは、猫ちゃん専用の開口部。扉が閉まっていても、猫ちゃん用のトイレと行き来できるようになっています。

広々としたモルタルの土間にはラグを。猫ちゃんが廊下側の窓の方に飛び乗るので、敷いているのだそう。玄関は新に手を入れた箇所は無し。ベンチの下、カーテンの中は収納になっています。

壁面タイル、実験シンク、壁付水栓、リノベならではの洗面所もそのまま使用しています。