<RENOVATION EVENT>

12月14日(土) 省エネリノベのポイントと補助金についてよく分かるセミー 12月21日(土)マンションリノベーション完成見学会 IN 大阪市北区

<STORE EVENT>

12月4日・5日レタスストア改装のためお休みさせて頂きます。

営業時間 10:30-18:30 

※毎週火曜日が定休日となります。

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営業時間 10:30-18:30 

※毎週火曜日が定休日となります。

築55年ビンテージマンション、古き良きと共に

OUTLINE

所在地
兵庫県
築年数
55年
面積
67㎡
工事費
1120万円
工期
80日

※工事費・価格は施工当時の価格となります

DESCRIPTION

「坂道を登ってくるまでの、自然も美しくて周辺の環境も気に入っています。」A様お住まいのマンションは眼下に街と海が広がる山のふもと。緑が多く、花の香りが風に運ばれてやってきます。都会の喧噪から離れたいとの思いから、A様が選ばれたのは静けさに包まれた、眺望の良い、築55年のビンテージマンションでした。
以前、おばあさまのご自宅をリノベする際に、シンプルハウスにお声かけくださったA様。ご自身のリノベに、再度シンプルハウスを選んでくださいました。
いざ、シンプルハウススタッフと一緒にマンションの内覧へ。長い坂道を上がり、エントランスに足を一歩踏み入れると、本物の木を使用したウォルナットカラーの艶やかな壁と建具が目に飛び込んできます。洋館を思わせるような品格と重厚さ。管理者や住人のこのマンションへの愛情を、感じずにはいられない保存状態の良さ。部屋の天井と建具にもウォルナットカラーのモールディングが施され、レトロクラッシックな内装に魅了されるA様とシンプルハウススタッフ。どの部分を再利用するのか、現場で話合いリノベのイメージが固まります。
眺望が良いのに加え、ベランダ側は壁がほぼないパノラマビュー。リノベの要は3点。この絶景を何時も楽しめるようにすること、LDKをぐるりと囲むモールディングを残すこと。それに加えて片付けしやすい部屋にすることです。
LDKとゆるやかにつながる、寝室とヌック。ダイニングテーブル、ソファの配置も考慮しつつ、どの場所でくつろいでいても、窓からの光と眺望を楽しめる空間を設計しました。小さな引き戸は吊戸収納に、開き戸はカウンター下の収納扉に。建具の他には、タオルを引っ掛ける真鍮バーや、鈍い光を放つスイッチプレートも再利用。ハコの持つポテンシャルを最大限に引き出します。パントリー、ウォークインクローゼット、玄関の靴収納などは、いずれも扉を排除。出し入れしやすく、一目で収納物が確認できるオープン棚にしました。

「以前は外からの目線が気になってカーテンを常に閉めていたし、暮らしに愛情が持てなかった」と話すA様。今は陽の光を楽しみながら、伸びやかに暮らされています。
「ここから見える空が本当にきれいで、写真に残しているんですよ」。そう言って笑顔で見せてくださったのは、スマートフォンに収められた、空のアルバム。夏のくっきりとした青空、黄昏時に赤く染まる空、あらゆる空を古き良きが今に生きる住まいから眺めます。先人が思いを込めて作ったものと環境は、55年経った今も褪せることなく、暮らしに豊かさを添えてくれます。

STAFF

もともとの天井のモールディングラインを崩さず、間取りを変更。LDK、パントリー、ヌック、寝室がゆるやかにつながります。緑色の壁はご自身でペイント。住まいにより一層の愛着がわきますね。ソファは窓を向いて配置。LDKのどこからでも景色を楽しめます。ヘリンボーンがお好きで、床に使用したかったものの、床暖房には対応しておらず惜しくも断念。そんな折に、シンプルハウスのインテリアショップにて、リノベの端材から生まれた家具『KAKERA』に、ヘリンボーンのフローリングを使用したテーブルが登場!このテーブルの購入を決め、その後隣接するカウンターテーブルの寸法を決めました。

キッチンカウンターは、A様のリクエストで耐熱性や耐摩耗性の高い『コンティニューオ』という左官剤を使用。リノベで使いたい素材の情報を、ちょこちょこ集められていたそうです。下の収納部分には、もともとのキッチンから移設した小さな開き戸を再利用しました。パントリーの隣には壁を隔ててヌック。ヌックの下の空間をうまく使い、お掃除ロボットの充電スペースに。暮らしの快適さが向上するポイントですね。

吊戸棚の引き戸部分は再利用。引き戸に合わせて、棚を造作しました。タイルは本町駅をイメージしたタイル。確かに地下鉄の構内で使用されているタイルは、味のあるタイルが多いですね。

読書ができるヌックスペース。ここからも眺望を楽しめるように、大きな開口を設けました。LDKからは並んでいる書籍がインテリアとして見える素敵な空間です。

どの場所からからでも景色を楽しむことができますが、中でもA様のお気に入りなのがテーブルから見る景色。食事をしながら景色を見えるのが嬉しいのだそう。「きちんとした暮らしをすると、器もちゃんとしたものを集めたくなります」A様の心境にも変化が表れました。窓際の床面には、ヘリンボーン状に並べたタイルを配置。その角度に添って、フローリングを斜めに配置し、『へリンボーンへの想い』を床に残しました。天井のファンはA様の念願。ファンを後から設置できるように、工事で下地と配線を仕込んでおきました。

寝室には、懐かしい模様の型板ガラスをはめ込んだ室内窓を。複数種類の型板ガラスは、長野のリビルディングセンターで購入後、「トトトクラフト」として、建具・家具の制作等をされているご友人と共に室内窓を制作されました。ベランダからの光がふんわりと入ってきて、さわやかに朝を迎えられますね。『LDKと寝室をきっぱりと分けない』というのも夢だったそう。

玄関からLDKに向かう廊下、トイレの建具は再利用、琥珀色のガラスもそのままです。モールディングの凹凸感がくっきりと照らされて生まれるこの雰囲気。再利用ならではですね。

手前の可動棚と洗面台の間の太い壁は、構造上壊すことのできない躯体壁。解体後その存在が発覚したので急遽水廻りのプランを変更しました。洗面台の素材は、キッチンカウンターと同じ『コンティニューオ』。耐水性、耐摩耗性の高さが発揮されます。洗面台下の収納の上段には、並べたアクセサリーをズラリと一覧できるように、深さを浅く、幅を広く設計。選ぶのも収納するのも楽ですね。

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