SOHOから探した景色｜70

DESCRIPTION

フリーランスでデザイン関係のお仕事をするふたりは、自宅が仕事場。以前は２LDK、約60m2の賃貸マンションで、６畳の洋間にデスクが向かい合わせ、クロゼットなどを利用して仕事の書類を収納していました。「ちょっと使いづらいよね」→「どうせ家賃を払うなら買った方がいいかな」→「犬も飼いたいっ」と、中古×リノベを選択しました。

Hさん、最初は「大阪の中央区周辺で」と軽く考えていましたが、中古物件探しは意外と難航しました。築古だと規約も古いままで、ペットを飼えるマンションがなかなか見つからなかったようです。エリアを拡大して見つけたのが、この中古物件。「思っていたエリアではなかったのですが、川が見えるのが気に入りました。シンプルハウスさんにも同行してもらい、リノベ的に見てもいい物件だとお墨付きをいただいて。管理状態がよく、毎日清掃しているのもよかったですね。間取りはリノベするので気にしませんでした」。

イメージする空間を見つけるたび、写真をDropboxに入れて共有していたHさん夫婦は、インテリアのメージや空間の使い方、現在の収納状況などを、シートにまとめてプレゼンテーション！「インダストリアル」「シンプルで機能的」「ビター」「北欧の甘さはいらない」「無骨だけど繊細」「木＋鉄＋モルタル＋グリーン」。そんなHさんの「ピース」をひろい集めて、ひとつのカタチにします。３Dパースに見慣れているHさんのために、手描きパースの提案。「それがすごく気に入り、今でもダイニングに飾っています」。

リノベのポイントは、長い時間を過ごすSOHO。おうちの中でも一番いいバルコニー側です。「SOHOから、外もおうちの中も見渡せるようにとお願いしました」。２つのデスクが横並びに入るよう設計し、デスクのうしろには無印良品のキャビネットがズラリ。アイアンフレームの大きな灯り窓が、SOHOとLDKをつなぎます。サンワカンパニーで選んだステンレスのオープンキッチンをSOHO横に配置し、LDと対角線上につながることで、広がりをもたらしました。「灯り窓に関しては、SOHOからの見え方などかなり話し合い、このサイズに決まりました。ガラスをL字に入れたことで、バルコニーからの光をキッチンへ。細かいおさまりにもこだわり、フレームの下のラインとキッチンの高さを合わせています」。天井や梁は剥き出し、壁は白塗装、床は色ムラのある無垢のアカシアで仕上げています。寝室からウォークスルークロゼットを抜けてLDKへとつながる動線も好評、自転車２台おける広い土間スペースは、シンプルハウスの定番です。

STAFF

コーディネーター

山崎 智子

全体的にシンプルだけれども、むき出しの天井や梁、ステンレスのキッチンなどかっこよさのアクセントも取り入れた空間。
仕事部屋となるSOHOスペースは書類や機器類などもあえて大きな窓から見せ、絵になるSOHOスペース。
竣工後にお伺いすると、お打合せで描いたパースが飾ってあってビックリ！？
額に入れて思い出として残してくださっていました。
新しい暮らしにプラタくんも加わり、Hさんご夫婦らしいお住まいになりました。

コンサルタント

大畑 充弘

ご自宅でのお仕事を前提に中古を購入してリノベーション。一番長くいる仕事部屋を、家の中の一番の特等席に！最後までブレることなく出来上がっていきましたね☆きっと誰もが憧れる住まいの中の仕事場が完成しました。